本年度も、茨城県教育委員会・文部科学省共催「令和5年度 心肺蘇生法実技講習会」の全6回(8~12月)を担当させていただき、茨城県内の学校に勤務されている職員の皆様方がたくさん受講されたました。
この講習会では、学校教諭や養護教諭も指導を担当しており「教員が教員に教える体制」が何年も前から続いています。
これは、文部科学省の中学校、高等学校「学習指導要領 保健体育」に「AEDの使用を含む心肺蘇生法」が導入されており、受講された先生方に 「教員でも教えていいんだ!」 と感じてもらうことを目的としています。
また、「AEDの使用を含む心肺蘇生法」を教えるために必要となる詳しい内容、そして、発達段階に応じた救命教育に関する内容も講義に取り入れています。
令和5年度の講習会に参加された、ある先生から大変嬉しいお話を伺うことができました。
先生は、数年前にもこの「心肺蘇生法実技講習会」に参加され、なんと!その一週間後に、勤務先の学校で突然の心停止が発生、その先生も救命処置に加わり無事に救命されたそうです。
それ以来、先生の勤務されている学校では、毎年、この「心肺蘇生法実技講習会」の各回に先生方数名が参加されているそうです。今回は「ぜひ、お礼の気持ちを伝えたい」ということでお声掛けいただきました。
冬休み!オンライン心肺蘇生・AED教職員研修 ~ シミュレーション研修 ~ でも「心肺蘇生に関する校内研修は、実施することに意義があるのではなく、実際に動けるようになることが必要だと感じました。」という感想をいただきました。まさにその通りで、講習会を「受ける」ことが目標ではなく「緊急時に動けるようになること」「緊急時に対応できる安全管理体制を整えること」「緊急時に落ち着いて行動できること」などを目標とすることが重要だと考えています。
今回、嬉しいご報告をいただきましたが、この講習会が「学校での心臓突然死ゼロ」につながることを願い、今後も活動を進めていきたいと思います。