学校での救命教育

ASUKAモデル

 当時、小学校6年生であった桐田明日香さんは、駅伝の練習中に突然倒れました。明日香さんが倒れた後に、痙攣、口を開ける動作が見られたため、その場に居合わせた先生方が「動いている」「呼吸している」と判断した結果、胸骨圧迫、AEDの使用は行われませんでした。救急隊到着後、心停止と判断され迅速に救命処置が開始されましたが、翌日、お亡くなりになりました。

 この事例検証から、さいたま市では、体育活動時等における事故対応テキスト「ASUKAモデル」を作成しました。さいたま市では、子どもたちの命を守る取り組みとして、市立の小・中・高すべての学校で教諭による児童・生徒への救命教育(授業)が実施されていますq。

心停止直後にみられる痙攣を「動いている」、死戦期呼吸を「呼吸している」と誤認されることが少なくなりません。JRC日本蘇生協議会「蘇生ガイドライン2015」では、呼吸を確認する際、判断に迷ったときは胸骨圧迫を開始するとなっています。

JRC日本蘇生協議会 蘇生ガイドライン2020

 「心肺蘇生法」と聞くと、胸骨圧迫やAEDの使用などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?しかし、目の前で人が倒れたとき「心停止かも!」と思うことから救命処置は始まります。小学生であれば「突然、倒れたら大人を呼ぶ!」と学ぶことは大切です。2人の小学生が校庭で遊んでいて1人が倒れたとき、すぐに先生を呼びに行くことが救命への第一歩となります。胸骨圧迫ができること、AEDの使用法に終始せず、発達段階に応じた心肺蘇生に関する講義の学びを「救命教育」と表現しています。

発達段階に応じた救命教育 学習指導案

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こども園・幼稚園・保育園

小学校

中学校

高等学校

特別支援学校

救命教育に使える短編動画

  1. 街中で見知らぬ人が倒れた
    街中で見知らぬ人が倒れた
  2. 「心臓の働き」と「心停止」について
    「心臓の働き」と「心停止」について
  3. 胸骨圧迫のしくみ
    胸骨圧迫のしくみ
  4. たくさんの車が走る大通りの向こう側の歩道で人が倒れた
    たくさんの車が走る大通りの向こう側の歩道で人が倒れた
  5. 校庭でサッカーをしているとき先生が倒れた
    校庭でサッカーをしているとき先生が倒れた
  6. 校庭でドッジボールをしているとき子どもが倒れた
    校庭でドッジボールをしているとき子どもが倒れた

   アイラブつくばまちづくり補助事業として制作しました。

教職員研修(心肺蘇生・AED講習)

令和5年度夏休み!オンライン心肺蘇生・AED教職員研修申込みフォーム

 8/21(月)9:00~10:30 の研修申込みを受付しています。
 研修要項をご確認の上、こちらのフォームよりお申し込みください。
 https://forms.gle/MiyDsFhj3nY3tVC19

PUSHコース

 いばらきPUSHでは、学校での教職員研修企業での社員研修その他のイベントなどで「PUSHコース」の開催を希望される個人及び団体にPUSH認定インストラクターを派遣しています。
 ※ インストラクターとの日程調整等が必要なため、開催日より2ヶ月以上前のお申込をお願い致します。
 ※ 学校での教職員研修の場合は、インストラクター1名に対して交通費3,000円のご負担をお願いしております

 「PUSHコース」の開催を希望される方は、下記のフォームより申込みをお願い致します。後日、ご記入のメールアドレスに連絡致します。また、日程及び機材等の調整が難しい場合、ご希望に添えないこともありますのでご了承下さい。
 また、DVD再生機、プロジェクター、及びスクリーン(大型TVモニター)等、PUSHコースの開催に必要な機材のご準備をお願い致します。

PUSHコース開催 申込みフォーム



    教職員研修(シミュレーション研修)

    完成次第公開予定

    • 教職員研修(シミュレーション研修):研修方法
    NPO法人 いばらき救命教育・AEDプロジェクト